運行管理者の基礎講習から、試験を受け資格を取得するまでの、弊社社員の体験記をご紹介いたします。
弊社では、運送業の知識をより一層深めサービス向上を図るために、本サービスに関わるメンバーで運行管理者資格の取得を行っています。
この試みを始めてから3年以上経ちましたが、現在は約半数のメンバーが取得しています。資格を取得した人は、ビジネスナビタイム動態管理の責任者を始め、サービス開発者、営業、サポートなど幅広く、現在も新たな参画者には積極的に取得を目指してもらっています。
本ページは、資格取得を検討されている皆さまが、資格取得までの流れを理解して頂くことを目的として作成しました。皆さまの合格に少しでもお役立ていただければ幸いです。
※全体の流れを案内しておりますが、必ずご自身で資格条件や受講についてご確認ください。
試験勉強
試験当日
運行管理者を受験する為には、実務経験1年以上か基礎講習の受講のどちらかが必要となります。ここでは、基礎講習についてご説明いたします。
基礎講習は、全国の講習認定機関で受講することが可能です。会場は全国にありますが、申し込みには期日があり席数に上限があります。
詳しくは、公益財団法人 運行管理者試験センターのサイト、国土交通省のサイトをご参照ください。NASVA(独立行政法人 自動車事故対策機構)ではインターネットで申込みが可能です。
■公益財団法人 運行管理者試験センター
https://www.unkan.or.jp/
■国土交通省:運行管理者について
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03safety/dispatcher.html
基礎講習は3日間あり、申込みをした会場で受講します。弊社受験者が受講した基礎講習の流れを、簡単にですが感想を交えて掲載させていただきます。
※開催年、開催場所によって異なる可能性があります。
テキストベースでの受講。自動車運送業の現状、位置づけ、安全マネジメントについて学習しました。全体のイントロダクションといった内容でした。
テキスト&法令集ベースでの受講。ここから本題といった雰囲気を感じました。テキストと法令集を行ったり来たりするので、しっかりと聞いていないと、おいていかれてしまうかもしれません。2日目の第3編「運行管理者の業務内容」につながる内容なので重要と思われます。
実務経験者の男性が、専門講師として講義を行ってくれました。テキストベースの講義でしたが、テキストの内容を実際の経験も踏まえて解説してくれました。
こちらは警察からいらっしゃった講師の方がご担当。道路交通法や違反・事故などについて、トラックが特に注意しなければならないケースを解説してくれます。
実際に社労士として活躍されている方が講師として、法令集ベースでの講義を実施してくれました。拘束時間や運転時間の規定については、練習問題を解きその解説を聞く実践形式の講義で、理解が深まりました。
テキストベースで適性診断の基礎知識について学習。
30分で20問。1問5点で100点満点(合格ラインは不明)採点は自己採点
前日の試問についての話を聞いて、復習しておけば問題ありません。
車両管理の基礎知識について学習しました。
修了証書と運行管理者等指導講習手帳をもらって講習は終了。解散となりました。
内容は、自動車運送事業に関する法令、道路交通に関する法令、事故防止に関すること等々。運行管理者の仕事を大枠で捉えることができました。
労務管理の視点から、運行管理者の責任や業務を流れを学ぶことができたのは有意義でしたし、また人身事故だけは起こしてはならないと実感しました。
運行管理者試験の対策のためには、本講習がベースにはなりますが、3日間で駆け足の講習なので、市販の参考書等でさらに勉強し理解を深めたほうが良いと感じました。
基礎講習の内容を振り返りながら、試験に向けて、参考書で勉強しましょう。
試験に向け、ひと月前くらいから講習テキストを眺め始めました。その後、ネットで見つけた過去問を見ると、やはりテキストだけでは心もとないことに気づきました。
昔ならともかく、40歳も過ぎると、問題を解きながら効率よく覚えていかないと、なかなか頭に入りません。3週間前になって急きょ過去問を購入。空き時間に、ひたすら問題を解き、解説を頭に入れていきました。
基礎講習・勉強の成果を出すときです。試験開始に間に合うよう、十分余裕をもって会場へ行きましょう。
受験者は300人近くいました。さて、本番の試験が始まります。意外と難しい?これまでの過去問と何か傾向が違う?というのが実感でした。自分が使用した、受験用テキストに載っていなかった内容も結構あるような気がしました。
余裕で終えるはずが、頭を悩ませながら、ギリギリで終了時間を迎えました。基準に達してる感覚はありましたが、会心の内容ではなかったので、少し不安な気持ちになりました。合格できているでしょうか。
約1ヶ月後に運行管理者センターのHPに合否結果が掲載されます。また、合格者には合格通知書が郵送で届きます。合格者は、3ヶ月以内に運行管理者資格者証の交付申し込みをしなければいけません。3ヶ月を過ぎると手続きができなくなります。申込後、約3週間ほどで資格証が届きます。
試験翌日には運行管理者センターのHPに正答発表が出ていましたが、あえて自己採点はせずに、通知書が郵送で届くのを待ちました。届いた通知を確認...無事、合格することができました。
後から自己採点を行いましたが、実は採点結果も余裕でした(30点満点で26点 ※18点以上が合格)。改めて不正解だった箇所を確認すると、なんでこんなところを...といったイージーミスがいくつかあったので、試験本番の緊張があったことを感じます。なお、受験者全体の合格率は21%。今回は、難しい内容の試験のようです。
運行管理者の業務に直接携わるわけではありませんが、この知識を活かして、今後も運行管理者の方や運送会社様の役に立つサービスを開発していきます。